北海道以外も!『ゴールデンカムイ』聖地巡礼おすすめ旅行スポット!

『ゴールデンカムイ』、ご存じですか…?明治末期の北海道を舞台に、アイヌ文化やグルメ、歴史に動物、濃い人間ドラマが描かれた大人気漫画です。非常に丁寧な作り込みの実写化も話題になり、完結して数年経つ今も多くの人に愛される作品です。
さらに、北海道各地を旅する展開から、ファンによる聖地巡礼が非常に活発な作品であることも特徴!原作そのままの光景に出会えたり、博物館でアイヌ文化の理解をより深めたり、様々な楽しみ方ができます・
そんな『ゴールデンカムイ』を読んでいるとより楽しい旅行になるスポットをご紹介します!

まず知ってほしい…『ゴールデンカムイ』について

この記事にたどり着いた方は、ほぼ皆さん漫画やアニメ、実写映画などで内容ご理解済と思います。もし未読の方がふらりとたどり着かれたのならぜひ一話を読んでいただきければ…!世界観が分かります!

ゴールデンカムイ第1話 不死身の杉元|ヤンジャン+集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌アプリ
『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!?…
  • 作者 野田サトル
  • 連載期間 2014年~2022年
  • 単行本全31巻完結済

ヤングジャンプで約6年連載され、アニメ化、実写映画化もされています。緻密な背景描写も特徴で、写真と見比べると一目で「ここだ!」と分かるほど。ギャグ漫画でもあり、歴史漫画、グルメ漫画でもありますが、個人的には人への執着を発端とする破滅的な人間模様も見どころです。

やっぱり外せない!北海道は大地そのものが聖地

「北海度は『ゴールデンカムイ』を応援しています!」という公式キャッチフレーズもあるほど、多くの施設、博物館で作品にちなんだ展示が設けられています。
一方、函館、旭川、釧路に網走、根室etc…と北海道のほぼ全域が作品に登場するため、1回の旅行で全部行くのは実質不可能…!

たとえば函館⇔札幌は特急でも約4時間かかります。

とはいえ、そう頻繁に北海道に行けないのも事実…。わたしの実際の北海道旅程は下記のような詰め込みコースでした。

【1回目:2021年】札幌➨旭川➨稚内➨小樽 3泊4日
【2回目:2024年】網走➨旭川➨札幌 3泊4日
【3回目:2024年】函館 2泊3日


体力勝負な面もありますが、やれないこともないです(笑)
今回は北海道の大まかなエリアごとに主要なスポットをご紹介します!好きに組み合わせて、聖地巡礼の参考に頂けると幸いです。

【網走】博物館網走監獄


脱獄囚

『ゴールデンカムイ』の代表的な舞台、網走監獄。すべての始まりの場所でもあり、物語が大きな転換点でもあります。実写映画の2作目のメイン舞台なので「映画だけは見たことある!」という方でも楽しめる有名観光地です!
象徴的な「五翼放射状平屋舎房」は明治42年(1909年)に火災で焼失、現在の建物は明治45年(1912年)に再建されたものです。そして作中でもほぼ同時期に第七師団との戦いで全焼失する描写がありました。焼失理由は異なれど、一度は無くなった歴史も物語に取り入れられています!すごい!

白石が通り抜けた舎坊の通風口も外側から見れました。杉元も抜け出そうと頑張ってましたが「馬鹿かよオマエ出られるわけねえだろ‼」と言われるのも納得の小ささです。実写映画の杉元はここからの脱出はあきらめて、乱戦の中を突破していました。

こんな具合に非常に細かい場所にも注目できるほど、どこもかしこも聖地!飽きる暇がありません!
なんだか狙撃に向いてそうな高見張りもありました。狙撃手の代わりに、マネキンがこちらを見ています。

  • 入場料:1,500円
  • アクセス:網走駅からバスで約20分
  • 休館日:年中無休(年末年始除く)
  • 備考:原作者サインの展示あり
    最新の情報は公式サイトでご確認ください ▼網走監獄博物館公式サイト

網走監獄に行くならここにも!

はるばる網走まで来たからには監獄以外の施設もぜひ訪れてみてください!同エリアにある『オホーツク流氷館』『北方民族博物館』が定番の組み合わせです。

流氷館では本物の流氷に囲まれてマイナス15度の世界を体験できます。「寒すぎる、長くはいられない!」という事実すら、キャラクターと同じ温度を感じてる!と喜びに変わります(笑)
北方民族博物館はその名の通り、アイヌのみならずウイルタやニブフなど民族文化に関する展示品が揃います。言うまでもなくファンなら楽しめる施設です!

【札幌】北海道開拓の村


『開拓の村』は漫画に登場する建物のモデルが多いことで有名でしたが、実写映画ではそのままロケ地に使用されており、非常に見覚えのある光景が楽しめます。ここを訪問してから改めて映画を見ると、「結構そのまんまだな!?」と少し面白いほどでした(笑)

建物の内装にもぜひご注目を。何気ない一コマから、物語の超重要な場面で用いられた建物まで、キャラクターたちが本当にいたかのように思うほど忠実に描写されています。網走監獄と並んで聖地巡礼の代表的なスポットです。
施設には「どの建物がどのシーンで描写されたか」「映画の撮影でどこが用いられたか」などを案内する展示も用意されていました。ファンに向けたサービスが手厚く、はじめての聖地巡礼にもおすすめです。

  • 入場料:大人1,000円
  • アクセス:新さっぽろ駅からバスで約20分
  • 休館日:月曜日
  • 備考:原作者サインの展示あり
    最新の情報は公式サイトでご確認ください ▼北海道開拓の村公式サイト

開拓の村に行くならここにも

開拓の村は札幌の中心部からかなり外れた位置にあり、多くの方が札幌で宿泊することになると思います。

宿泊前後の訪問に是非おすすめなのが札幌駅から徒歩約10分の位置にある「北海道大学植物園」。敷地内の建物は8巻で登場する剥製職人、江渡貝くんの家の外観モデルになっています。さらに内部は動物の剥製が大量に展示され(江戸貝くんの家と一緒!)、日本で唯一エゾオオカミの剥製が見学できる非常に貴重な博物館になっています。

ほかにも時計台、ビール工場など札幌市街地だけで1日過ごせるくらいゆかりの施設が点在しています。少し足を伸ばして小樽とセットにすれば、一つの旅行として十分な行程が組めるでしょう!

植物園横の北海道庁赤レンガ庁舎、「これから本編で出てくるはず!」と予想して連載時に先んじて見学をしてました。結果的に出てこなかったのですが、そんな楽しみ方もあります(笑)

【旭川】北鎮記念館


北鎮記念館外観

第七師団の資料が豊富な博物館といえば、ここ北鎮記念館が筆頭です。
作品でも「旭川は軍都と呼ばれる第七師団の巣のような街」と言われていましたが、もともと第七師団本部が置かれた場所で、現在は自衛隊旭川駐屯地になっています。
基地内の施設というと入りづらい印象がありますが、道路から入口まではすぐで、建物も独立しており、入場に際して特に緊張する場面はありませんでした。女性でも入りやすい雰囲気づくりがされていた印象です!訪問時も女性ファンが数組おられました。

自衛隊管轄という非常に堅実な記念館ですが、原作者のサイン色紙の展示、なんだか既視感のある姿のマネキン二人など『ゴールデンカムイ』ファンへのサービスが手厚い施設です。定期ガイドでは作品と絡めて解説してくれることも多々あるようです。

展示されている資料は第七師団に関する貴重な資料ばかりで、「ここが無料…!?」と驚くほど。師団として存続した明治から終戦までの資料のみならず、近年の自衛隊の活動も紹介されています。ほかの博物館に比べると小ぶりな建物ですが、密度は圧倒的でした。

  • 入場料:無料
  • アクセス:旭川駅からバスで約15分
  • 休館日:毎週月曜日
  • 原作者サインの展示あり
    最新の情報は公式サイトでご確認ください ▼北鎮記念館公式サイト

北鎮記念館に行くならここにも

旭川の一大観光地、旭山動物園は北海道ならではの生きものの宝庫。ヒグマをはじめ、エゾシカ、シマフクロウ、樺太編で登場したアムール虎etc…と、作中に登場した生きものがたくさん!私はここで初めてヒグマをまじまじと見たのですが、爪の大きさにゾッとしました。

あらためて、「(ふつうは)戦って勝てるわけがない…」と思いました。

【函館】五稜郭公園

例の井戸

作中のクライマックスの舞台であり、北海道の各聖地の中でも特別な意味を持つ函館。ここはあえて、一見何の変哲もないこの井戸跡の写真で紹介させていただきます。この写真を撮ってる人はもれなくファンに違いありません!

もとも函館・五稜郭は鯉登少尉の過去編で少し登場していましたが、あらためてクライマックスの舞台になるのだから連載当時は大変興奮したのを覚えています。再建された函館奉行所はもちろん、建設当時のまま残る「兵糧庫」まで見どころになるのが聖地巡礼の楽しいところ!『ゴールデンカムイ』にかぎらず新選組ファンが多く集まる聖地でもあり、あらゆるジャンルのオタクがいた印象です(笑)

  • 入場料:箱館奉行所 500円
  • アクセス:市電 「五稜郭公園前」から徒歩13分
  • 休館日:年中無休
  • 最新の情報は公式サイトでご確認ください ▼箱館奉行所公式サイト

五稜郭に行くならここにも

函館市街の北方民族資料館はアイヌ文化をはじめ、樺太アイヌなどの北方民族に関する資料が豊富な施設。作中ゆかりの展示品に館長さんの優しい解説文がついていたり、ファンに向けたささやかな飾りが随所に設置されています。ほかの博物館に比べれば小規模ですが、丁寧な展示の数々に大満足な時間を過ごせました!函館の中心地に位置しておりアクセスが容易なのもうれしいです。


【おまけ】樺太、は難しいので稚内へ

北海道の更に北、樺太への旅行はなかなか難易度が高いので、せめて日本で一番近い場所に…!という思いで稚内旅行をしました。「稚内市樺太記念館」は予定せず偶然訪れたのですが、ここは樺太の歴史資料が豊富!2021年訪問時はキャラクターのパネルも設置されていました。※現在はなさそうです!
道路標識にロシア語の表記があるなど、作中でも語られた「ロシアとの近さ」を感じる光景でした。

このように思いがけない場所にもポスターやパネルがあり、「北海道はゴールデンカムイを応援しています」が伊達ではないことを実感しました(笑)

北海道以外にも!日本各地の聖地

北海道以外にも、作中背景のモデルになった建物やアイヌ文化の展示が豊富な博物館が各地に存在します。「北海道は遠い…」という方はまずは近場から訪問してみてはいかがでしょうか。

【愛知】明治村


北海道の各施設と並んで有名な聖地が愛知県の明治村です。二階堂が入院していた病院や、鯉登家の外観など、漫画の背景に登場する印象的な建物のモデルになっています。何度かコラボイベントが開催されたこともあります。

先ほど紹介した北海道開拓の村の建物と組み合わせて用いられることもあります。
たとえば11巻103話「あんこう鍋」回の尾形と花沢中将の場面、部屋の内装は開拓の村の「旧青山家漁家住宅」の一部分ですが、外観は明治村の「蝸牛庵」が描かれています。

入場料:2,500円
アクセス:犬山駅からバス 名古屋駅から直通バスもあり
休館日:不定休 ▼明治村公式サイトで確認ください

【大阪】国立民族学博物館


わたしが『ゴールデンカムイ』と出会ったきっかけは、2020年に国立民族学博物館で開催された特別展「先住民の宝」でデジタル原画を見たことです。
アイヌ文化が主題の博物館ではないですが、とても思い出深い博物館なので紹介させてください!

世界のあらゆる民族に関する資料を保有する博物館で、順路に沿って見学するとオセアニアからはじまり、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジアと世界一周できるようになっています。アイヌや樺太民族の展示は最後のエリア。世界のあらゆる民族に歴史と物語がある、そう実感する博物館でした。

  • 入場料:780円(公園入場料が別途450円必要)
  • アクセス:大阪モノレール万博記念公園駅
  • 休館日:水曜日
  • 最新の情報は公式サイトを確認ください ▼国立民族学博物館公式サイト

聖地巡礼の注意点

注意点としては『ゴールデンカムイ』を知らない人と一緒に訪れる場合、楽しみ方に相当の差が生まれるであろうこと。いずれもひとり旅で訪問しましたが、もし同行者が興味ない顔をしていたら気まずい思いをするだろうなと思います。温度感の同じオタクの同行者との訪問が難しい場合は、潔くひとり旅にするのがおすすめです。

また聖地巡礼として有名なスポットでも、当然ですが一般の観光客もおられます。
作中と同じ画角での撮影にこだわって長時間占領したり、目的外の展示に対して露骨に興味のない言動をとることは大変失礼なので絶対にやめましょう!!
今回紹介した施設の多くがファンを歓迎する姿勢を取っていただいていることに感謝し、我々ファンもそれに応える形で「良いお客さん」でありたいですね。

まとめ

今回紹介した場所はいずれも私が公共交通機関のみで訪問した場所なので、比較的アクセスが良く、旅行にも組み込みやすいと思います。何気ない建物や景色も見どころになるので旅行の楽しみがぐっと増えると嬉しいです!

ここで紹介した以外にも今後訪れたいのが東京の「江戸たてもの園」。長らく改装中でしたが、2026年3月にリニューアルしました!ここも有名な聖地なので、今度関東方面に向かう時に訪れようと思っています。その時はここに追加して更新します!
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!

わたしは尾形がいちばん好きです。

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