
■訪問日 2026年10月
■歩数 約22,000歩
■所要時間 バス停~ポンポン山山頂~善峯寺山門 約4時間
■特徴 善峯寺から先は公共交通機関がありません
善峯寺の路線バスは2025年5月31日で廃止されています。最寄りのバス停までは歩道のない車道+住宅街を約1時間歩く必要あり。目的がハイキングであれば、行き帰りともに高槻側のコースをお勧めします。
ポンポン山について
大阪府高槻市と京都府京都市西京区をまたぐ標高678mの山です。このかわいい名前は、山頂で足踏みすると「ポンポン」と音が鳴ることに由来します。
主なハイキングコースは高槻市側の神峯山寺(かぶさんじ)を起点に、本山寺(ほんざんじ)を経由し山頂へ向かうもの。そのまま京都側の善峯寺(よしみねでら)へ抜ける全長約11㎞の縦走が可能です。
ただし京都側の善峯寺から先は現在公共交通機関がありません!最寄りのバス停は「灰方」まで約1時間と紹介されますがバスの本数が少ないので、そこから数百メートル先の「大原野小学校前」や「西竹の里町」も含めて考えた方が良さそうです。
実際に歩いた感想としては、ハイキング目的なら縦走せずに高槻側から下山をおすすめします!
標高が低く、高槻側からはアクセスしやすいので初心者向けとして紹介されますが、山頂に売店や自販機などがないので事前準備が重要です。個人的には初心者が少し慣れてきた頃に登る山という印象でした。
・標高678mの低山ですが、坂道が多く体力はしっかり消耗します
・山頂に自販機や売店はありません
・京都側の善峯寺は公共交通機関に接続していません
・(キャリアによると思いますが)山頂もあまりスマホの電波が通じませんでした
・クマ出没注意の情報あり 基本的な対策の上、早朝や夕方は避けましょう
ポンポン山ハイキング記録
【10:25】高槻➨神峯山口バス停から出発
JR高槻駅➨神峯山口バス停までバスで約20分。
バスは1時間に約3本あるので出発時間の調整がしやすいです。高槻駅前の平和堂で飲み物や昼食を買っておきました。

神峰山口バス停周辺はコンビニも売店も何もない田舎道です。私以外にもポンポン山に向かう方は10名ほどおられました。若い方が多かったのが印象的で、高校生ぐらいの男子グループも。この日はよく晴れた日曜で、まさに登山日和でした。


登山口までは5分ほど。田んぼの広がる光景を眺めながら、住宅街を通って向かいます。案内板があるので道に迷うことはありませんでしたが、本当に合ってる!?と思うような細道を抜けてコースに入ります。

獣除けの扉を開けてコースに入ります。コースは合っていても、一瞬「本当に入っていいの?」と思うようなたたずまいと細さでした。ここから少し鬱蒼とした雑木林を歩きますが、すぐに車道と合流。名神高速道路の上を超え、舗装路をひたすら歩きます。

神峯山寺参道の「勧請掛(かんじょうがけ)」。すぐそばに参拝者用駐車場もありました。神峰山寺までは駐車場から5分ほどで到着です。
【10:40】神峯山寺に寄り道

神峯山寺はトイレや自販機、小さな茶店もあります。下山後にここで一服するのが心地よさそう!トイレはきれいで使いやすかったです!なお自販機はここを逃すと先にはありません!山頂にもないのでご注意ください。


なかなか来ないエリアなので、神峯山寺に少し寄り道。境内の見学は無料です。微妙に紅葉が始まっていますがまだまだ緑色。
現地の看板で知ったのですが、燃え盛る火の前で護摩を焚く「護摩修行」の体験ができるらしいです。今年が前厄の自分としては非常に気になるのですが、今日のメインはあくまで山登り…!本厄の時に体験してみようかしら。

本道は一部工事中。広い境内はほかにもお堂がたくさんありました。
本堂の参拝や軽く境内を見学する程度ならサクッと回れる広さなので、ポンポン山に登る前に是非寄ってほしいお寺です!
【11:00】神峯山寺からハイキングコースへ

神峯山寺からハイキングコースへ戻り、案内板のポンポン山、本山寺方面に沿って進んでいきます。ずっと舗装路が続くので道自体は歩きやすいですが、緩やかな坂道でじわじわと体力が消耗します。

「吸ガラポイ 脳はカラスと 同じかも」
辛らつな看板ですがその通り…!山でたばこポイ捨てするような人にはこれくらい言っていいと思います!


勾配が結構急で、ひいひい言いながら歩きました。一人だと誰かと話す体力が削れる分、妙にペースが上がりがち。途中木が伐採されて見晴らしの良い場所もありましたが、基本的にコース内はずっと日陰でした。ちょうど歩きやすい季節です!
そして次のポイント、本山寺の駐車場を通過。車の方はここからポンポン山登山のスタートです。確かにだいぶ坂道はショートカットできそう!ただこの先の本山寺までは約1㎞、勾配のきつい坂道です。

東海自然歩道は別コースも色々歩いていますが、ここまで舗装の道が続くのは珍しい気がします。
なお、この辺りで前を歩いていた男子グループに追いついたのですが、恐ろしいことに「じゃんけんで負けた人がその場でスクワット+坂道ダッシュする」という遊びをしていました。元気すぎる…。
彼らとはこの先ふたたび出会うことになるのですが、それはまた先の話。

若さゆえの無茶ってこわい‼
【11:50】コース分岐あり 本山寺へ

駐車場から20分ほど歩き、勧請掛があらわれます。これが出てきたということは本山寺もすぐ近くのはず!

ここでコースが分岐!
左側を進むと本山寺を経由して山頂、右側を進むとそのまま山頂へ。結局ゴールは同じですがどちらの方が短いとか楽かとか、看板には何も情報がなかったので、せっかくなら本山寺に寄ろうと左側を進みました。道も途中ですぐに合流するようです。


普通に参拝するには非常にアクセスは不便ですが、ポンポン山から下山してきたと思われる方で意外と人がいました。山登りをしなければ絶対に訪れることがなかったであろう場所です。この辺りで下山者の方と多くすれ違ったので、もっと朝早くから登っている方が多いのかもしれません。
ちなみにコース内のトイレはここが最後!山頂にもありません。

本道を参拝。この裏手にポンポン山へ続く道があります。
【12:00】舗装路終了!本格的にハイキングへ

本山寺本道の裏手から山頂に続くコース。今までの舗装路と打って変わり狭い山道が続きます。ひと一人分の細さなのでうっかり滑らないよう気を付けながら歩きました。
いよいよ本格的にハイキングです!


倒木の跡。人が通れるようにばっさり切断されています。もし今滑り落ちてきてぶつかったら崖下に弾き落されるなあ~とか物騒な想像をしていました。
バスを降りてからほぼずっと坂道だったので、階段の方が今の自分の脚には負担が少ないように思います。坂と階段、バランスよく出てきてくれるとありがたいです…(笑)

標高稼いでる!って感じがして、階段を登るのが楽しかったです

本山寺から20分ほどで天狗杉に到着。コース内の見どころの一つです。裏には小さな祠もありました。天狗杉とは言いますが、なんとなく夫婦杉、と言いたくなるような寄り添い方です。

ここから山頂まではアップダウンを繰り返す1本。「山頂に向かっているのになぜ下ってるんだ!」と思う場面が何度もあります。その分帰りも登りが必要だと思うと、少し憂鬱な気がします(笑)

ちなみにポンポン山のコース内にはこうした急に景色が開ける場所がいくつかあったのですが、帰ってから調べると2018年の台風被害の影響のようでした。見晴らしは良くなってますが、ここの木々が一気になぎ倒されたと思うと被害の大きさが分かります。
【12:55】ポンポン山 山頂へ到着!

山頂!(^^)!
標高678メートルのポンポン山山頂に到着しました!低山とはいえ、はなかなか疲れました。
名前の由来の「ポンポン」が鳴るのかを試してみます。
人が多かったので控えめな動きでしたが…足踏みしてみてもポンポンは聞こえず(笑)

もっと大胆に踏めば聞こえたのかも
山頂から京都方面を双眼鏡で覗くと、京都駅や京都タワーがしっかり見えました!数メートル移動すれば大阪の高層ビルも見えます。京都と大阪にまたがる山なのでどちらも景色ばっちりです。
山頂はベンチや机があり、比較的人が多いと思われる日曜でも座る場所に困りませんした。ただそこまで広いわけではないので人口密度は高めです。ちなみに私のスマホは電波が入りませんでした…。


高槻駅の平和堂で買ったパンとおにぎりを食べて休憩。山で食べるご飯のおいしさに惹かれてハイキングが好きになったんだと思います。
日陰で休んでいると、だいぶ前に追い越した男子高校生グループの数名が山頂に到着。近くに座っていたので会話が聞こえてきましたが、他のメンバーは遅れているようです。そりゃスクワットしてダッシュしてたらそうなるよ!!ようやく到着した子たちは「もう水がない!」とか話していて、こっちまで不安になってしまいました(笑)
山頂に売店や自販機がなく、自身の体力を見越した準備が必要という点で、初心者向けの山の中でも少し難度が高いのかもしれません。
【13:25】京都 善峯寺方面へ下山開始
ここから先の縦走コースはあまり推奨しません…。特に目的がなければ高槻側の下山をおすすめします

山頂で30分ほど休憩し、そろそろ下山。もと来た道を戻って高槻側から帰る以外に京都方面へ抜ける縦走コースがあり、今回は縦走することに。この判断をのちに後悔することになります…。
というのも、おおまかなコースは事前に調べていましたが、山頂でスマホの電波が通じなかったので、改めて確認したい所要時間や道の様子が分からないままでした。
にもかかわらず、まあ初心者向けとして紹介されてるし人も多いし大丈夫でしょ、と勢い半分で進んでしまいました…。

ハイキングに慣れてきた慢心…!!


善峯寺に向かって進みます。東海自然歩道の看板で方向や距離が示されるので、しばらくは問題なく進めます。高槻側のコースに比べると人は減りましたが、それでも家族連れや若いカップルなど前後に人がいる状態。相変わらず電波は通じませんが、これだけ人がいるなら大丈夫だろう!とまた慢心。

途中、石に足場を置いた急な坂道が。ここが一番怖かったです。手すりがないと確実に滑り落ちる。


だいぶ下ってきた頃、2カ所ほど倒木がありました。とはいえ大人は難なく乗り越えられる程度です。小川沿いの湿った道を歩きます。

山頂から40分ほど下ると、急に景色が開けました。何となく違和感があるほどの景色の変わりっぷり!

そのまま進むと、ぽつぽつと住宅が現れます。善峯寺への道自体は案内が多いので迷わないのですが、人の気配がなく心細くなってきました。

素直に看板通り進むと、すごい急カーブが連続します。しかもいつの間にか前後に人がいなくなっています。なんで…!?みんなどこに行ったの!?
【14:30】善峯寺拝観、そして下山

やや不安な道が続きましたが、無事善峯寺へ到着しました!西国三十三所第20番札所とあって、立派な寺院です。ここは500円の拝観料を払って境内見学。広く見所も多く、景色も美しいです。参拝客のほとんどは車で来た方だと思いますが、途中でバスの団体客もおられました。
京都市街地に比べたらとても静かなので、穴場として人気のようです。
見どころはたくさんありますが、「日本一の松」として紹介された樹齢600年以上で全長37mの遊龍の松は圧巻でした!たくさんの松が生えてると思ったら、すべて一つの幹から伸びているんですね…!
境内のスポットを結ぶコースが設けられているので、それに沿って効率よく回れます。40~50分ほど散策しました。

山頂からだいぶ下ったつもりでしたが、結構まだ高さがあります。
「また今からここを下って、あのひと気の無い山道を、善峯寺から帰る車に追い抜かされながら1時間か…」と思うと急に「嫌かも」になってしまいました。この時点で15:30頃。1時間かけて下山しても陽が沈む前には着けそうですが、それ以上に精神的にストップがかかってしまい…。
つまりハイキングモードが完全に終了(;´∀`)

終わっちゃった
善峯寺に接続する路線バスは廃止しており、最寄りのバス停までさらに1時間以上かかることは知っていたのですが、それにしても思った以上に道が鬱蒼としています…。歩いてる人はもはや誰もいません。普段から歩いて行ける場所は歩いて行く!を実践している自分でも「これはなあ…」と思うほど。
今Googleマップで見ても、これを歩くのはなあ…と思います(笑)

普段あまり乗らないのですが、これはタクシーを使った方がいいと判断。しかしタクシーは見当たらず。受付の方に聞いてみるとやはり同じ問い合わせが多いのか、あらかじめ用意されていたタクシー各社の電話番号のメモを頂けました。タクシーの配車アプリを入れてないので電話で手配するしかありません。

しかし休日なのでタクシーがなかなか捕まらず…。最初にかけたところは手配難しいですの回答。
「あ、やっぱ歩くか…」と心が折れそうになるも、山道を見て「これ歩くのもう無理…」となり、次にかけたタクシー会社で何とか手配いただけました…!
市街地からこの善峯寺山門ゲート前まで上がってきてもらうので少し待ち時間はかかりますが、それよりも「無茶せずに済んだ!」と心底ホッとしました。
タクシーの運転手の方曰く「バス路線が廃止してから登山者はかなり減った」とのこと。地元の方のようで楽しくお話しいただき、安心しました。
このあとは阪急長岡天神駅で降車し、大阪方面へ帰りました。
電車に乗る頃にはもう夕暮れで、「歩いていたらどうなったことやら…」と思いながら車窓を眺めました(笑)
おわりに
低山であり、若い方も多く登っていたことから何となく余裕な気がしていましたが、飲み物の準備やコース確認など基本的な事前準備の大切さを改めて実感するハイキングになりました。高槻側で往復する場合も、帰りに登りがそこそこあるのが注意ポイントだと思います。
そして繰り返しになりますが、縦走コースを進む場合は善峯寺以降のルートをしっかり確認しておきましょう!!善峯寺が見どころの多い寺院なこともあって、じっくり見学した後にまた1時間鬱蒼とした車道を歩くというのは思った以上にメンタルにきます…(笑)私は心が折れてしまいました…。
縦走+拝観をするなら、帰りはタクシーを使う!と割り切るのもありだと思います!
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!






